院長コラム
2024年11月
ストレートネックの予防について
本来、頸椎には生理的な湾曲がありますが、その湾曲が直線化していることをストレートネックと言います。ストレートネックは、首の筋肉に大きな負担となり、神経を圧迫したり血流の不足などを引き起こし、首や肩の凝り、痛み、痺れ、頭痛などの原因となる場合があります。また、ストレートネックを放置すると頸椎の関節や椎間板が痛んできて頸椎症となる可能性があります。
ストレートネックの主な発生原因は、頭や首を前に突き出した姿勢やうつむきのような不良姿勢ですが、特にデスクワーク等で長時間の同一姿勢を取ることでリスクが高まります。突然、ストレートネックになることはなく、日々の習慣やその蓄積によって起こるため、日頃からの予防が大切です。
予防としては、パソコンやスマートフォン操作、読書の際には画面を目線と同じ高さに合わすこと、30分に1回程度の休憩、頭を後ろへ引く、顎を軽く引く癖を付けることで首への負担を減らします。また、作業の合間には首の前や胸を伸ばしたり、腕や肩甲骨を回すようなストレッチを取り入れることで筋肉の凝りを軽減します。
気になる症状がある方は、お早めに医療機関を受診することをお勧めします。