院長コラム

2024年1月

手のしびれを放置しないで!

手のしびれを生じる病気の中には適切に治療を行えば、しびれが改善するものもあります。

その病気の一つに手根管症候群があります。手根管症候群は手首の手根管というトンネルの中で正中神経が何らかの原因で圧迫される病気です。しびれは、親指、人さし指、中指、薬指に生じることが特徴です。症状が進行すると親指の付け根の筋肉が痩せてきて服のボタンをかけるなどの細かい動作がしづらくなります。症状が軽度の場合には、内服やステロイド注射などの薬物療法や装具療法を行いますが、症状が改善しない場合や重度の場合は、手術による治療を行います。しかし症状が長期に経過してかなり進んだ状態になると手術を行っても回復が悪く, 十分に改善しない場合もあります。手のしびれのある方は早期に手の治療を行っている病院への受診をお勧めします。

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