院長コラム
2023年1月
手の腫れと動きづらさが続く時は?
突き指や手の打撲、捻挫、骨折の後、なかなか腫れが引かず手指や手首の動きが悪い状態が長く続く場合は、手の拘縮が生じている可能性があります。手の拘縮は、けがにより手に腫れが起こり、組織の線維化や血流障害が起き、組織の瘢痕化や腱の癒着により手の関節の動きが悪くなった状態です。また、手の手術の後も同様に、拘縮が起きる場合もあります。治療が早ければ、腫れを改善させるための薬物療法や物理療法、関節の動きを改善させるためのリハビリ療法や装具療法で手の腫れや動きが改善する場合もありますが、経過が長く状態が悪い場合は、手術療法が必要となることもあります。しかし手の拘縮の手術治療は再発することも多いため、手の腫れがあり動きが悪い場合は、自己判断で放置せず、早期に手の治療を行っている病院への受診をお勧めします。