院長コラム
2021年09月
手に負担のかからない生活を送るには
へバーデン結節(手の変形性関節症)による手指の痛みや腫れが生じたときには、できる限り安静にすることが大切です。とはいっても何もせずに生活をすることはできません。そこで日常生活で手指に負担をかけない方法について紹介します。スマートフォンは、両手で持って操作を行い、パソコンのキーボードを打つときは指を寝かせて優しく打ちましょう。筆記具は、グリップが太く軟らかいものを使用しましょう。ペットボトルや瓶のふたは滑り止めシートを使い、手のひらで開けたり、オープナーを使って開けます。料理の際には、長い菜箸を使わずにトングを使用したり、包丁は握りやすい柄のものを使用しましょう。
食事の際は、介護・自助具として売られている小さい力で握れるお箸や握りやすいスプーンやフォークを利用したり、カップは持ち手が大きいものを使い、持ち手のないコップは、カップホルダーを使いましょう。歯磨きの際は、柄が太く持ちやすい歯ブラシや電動歯ブラシ、歯磨き粉は、チューブ絞り器を使用するとよいでしょう。髪を洗うときは、シャンプーブラシを使用しましょう。掃除の際は、ワイパー式の道具やロボット掃除機を使用するのもよいでしょう。