院長コラム
2020年12月
手根管症候群について
Q:手のしびれがあります。日常生活上、どんなことに気を付けたらよいでしょうか?
A:手根管症候群は、何らかの原因で正中神経が手首で圧迫されることにより起こる病気です。症状は初期には、親指、人さし指、中指、薬指の親指側の半分に、主に夜間や朝にしびれが生じます。病状が進行すると親指の筋肉の力が弱くなり、手が使いづらくなります。
日常生活では、手にかかる負担を軽減する工夫を積極的に取り入れる必要があります。手首を曲げたり、伸ばしたりの繰り返し運動や、長い時間物を握り続ける動作は避け、フライパンや鍋は両手で持つようにしたり、買い物のときは重たい物を悪くない方の手で持つようにするなどを心掛けてください。症状が改善しない場合や悪くなる場合は、早期に受診し適切な治療を受けてください。