院長コラム
2020年7月
突き指の対処法
指先に物が当たったり、引っ掛かったり、また指をぶつけたりして起こるけがを、突き指といいます。スポーツや作業をしているときなどによく起こる指のけがです。
症状としては、受傷した指の関節に腫れと痛みがあり、指が曲がって変形したり、指を完全に伸ばすことや曲げることができないこともあります。
突き指の応急処置は、受傷した指を安静にし、痛みがあるときは、無理に動かさず、痛みのある指を冷やしたり挙上したりしましょう。
受傷した指をむやみに引っ張ったり、もんだりしてはいけません。
軽症であれば、消炎鎮痛薬の内服や外用薬で1~2週間程度で改善します。痛みや腫れが強いときは、シーネ(当て木)を使用したり、テーピングを行ったりして固定する場合もあります。
突き指は、腱(けん)や靭帯(じんたい)の損傷や骨折を伴うことも多く、場合によっては手術が必要なこともあります。また、適切な治療が遅れると治癒が遅くなったり、指の痛みや使いにくさが残ったりします。受傷した指に痛みや腫れ、変形、動きにくさがあるときは、正確な診断と適切な治療を受けるため、早期に手の治療を行っている病院を受診しましょう。