院長コラム
2020年6月
非特異的腰痛の治療
Q:腰痛のあるときは、安静にしている方がいいのでしょうか?
A:近年の研究では、明らかな病気のない腰痛の場合、安静にし過ぎることで腰痛が再発したり慢性化しやすくなるといわれています。腰痛は動かして治すのが基本です。不安や恐怖など心理的な要因とも密接な関係があり、早期から活動や運動を行い、日常生活や仕事を続けることが推奨されています。運動としては、腰の運動と全身運動が効果的です。病院でのリハビリテーションでは、個々の症状に合わせた腰や下肢のストレッチ、筋力トレーニング、電気刺激などの物理療法を行います。また、姿勢・動作指導や職場環境の調整などのアドバイスを行い、腰痛予防に取り組んでいます。腰痛が心配なときは病院を受診して、病気がないか確認をしてもらいましょう。