院長コラム
2019年12月
テニス肘の治療
Q:テニス肘の治療法について教えてください
A:テニス肘は、肘外側の手首を背屈させる筋肉がついている場所の炎症であり、重いものを持つことが原因となることが多いようです。中年の女性に多くみられます。保存治療で6か月から1年以内に多くの方が治るといわれています。保存治療としては、消炎鎮痛剤の内服と外用や理学療法(ストレッチや物理療法)、テニス肘バンドの使用があります。疼痛部位へのステロイド剤注射は、短期的には有効ですが,長期的な有効性は明らかでなく、多数回のステロイド注射は副作用のためテニス肘を慢性化、難治化させる危険性があります。保存治療を行っても症状が改善しない場合は手術治療の適応となります。肘外側の痛みが強く続く場合は、他の疾患の可能性もあるため整形外科の受診をお勧めします。