院長コラム
2019年04月
五十肩の症状と治療
Q:五十肩は放っておいても治りますか?
A:五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節周囲の筋肉や腱(けん)、関節包などの組織が加齢などにより炎症を生じることで起きます。五十肩の病期は、順番に炎症期 (痛みが強い時期)、拘縮期 (肩の動きが悪くなる時期)、回復期 (症状が良くなってくる時期)があり、おのおのの病期に適した治療法があります。治癒には通常半年から1年かかるといわれていて、自己判断での放置や不適切な運動により、症状が悪化したり回復が長引いてしまうこともありますので、安静と自然治癒力に任せるだけでなく、積極的に痛みと肩関節の動きを改善する治療が不可欠です。肩関節の痛みがある場合は、できるだけ早期に受診し、適切な治療を受けることが必要です。