院長コラム

2020年4月

骨卒中の予防

Q:骨卒中とは何ですか?

A:骨卒中とは、骨粗鬆症によって発生する高齢者の脆弱性骨折、中でも大腿骨近位部骨折や脊椎骨折後に死亡までの期間が極端に短くなることを言います。大腿骨近位部骨折は予後が悪く、長期間寝たきりの生活となり、肺炎などを起こし、5人に1人が1年以内に死亡するという報告もあります。また、一度骨折をすると1年以内に再び骨折する可能性は非常に高くなります。高齢になってから骨折する人は、50歳前後で手首を骨折していることが多く、この時点で骨密度検査を行い、必要に応じて骨粗しょう症の治療を行うことが必要です。骨粗しょう症の治療には注射と内服薬があり、治療することで、骨折再発のリスクが50%程度下がるといわれています。

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